講演内容
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Day2
17:00
18:30
総括講演 K5
2014.9.5(金) 17:00-18:30
病院がトヨタを超える日~日本を救う医療の産業化、国際化~
今日、少子高齢化に伴う財源不足で日本の医療は崩壊の淵に立たされています。しかし、今後も現行の皆保険制度を続けるなら現役世代の破綻を防ぐために一層の医療単価の引き下げは不可避で、その結果、我が国の医療産業は壊滅し、医療職に踏みとどまる者はワーキングプア化せざるを得ません。一方政府によれば2030年には医療従事者数は950万人に達すると予測され、数の上で医療はわが国最大の産業になります。最大産業の従事者がワーキングプア化するとなれば、これは全産業に影響を及ぼし、国の屋台骨を揺るがしかねない重大な問題であることが理解できましょう。
今、私たちはどういった価値観のもとにどんな人生を送るのか、そのためには社会はどうあるべきかといった根源的な問題に直面しています。日本を崩壊から救うためには、お金に絶対的な価値を置く社会から命や心にウェイトを置く社会へのパラダイムシフトが必要なのではないでしょうか。
本講演では、医療の立場から、ITの応用も含めてあるべき産業や社会の在り方について提言させて頂こうと思います。【講演者情報】
医療法人社団KNI(北原国際病院)
理事長
北原 茂実 氏
脳外科医・経営者。1953年神奈川県生まれ。
1979年東京大学医学部を卒業後、同大学付属病院脳神経外科にて研修。
1995年八王子市に「世のため人のため より良い医療をより安く」及び「日本の医療を輸出産業に育てる」の2つを経営理念とした北原脳神経外科病院(現・北原国際病院)を開設。
現在は、医療と教育をツールとした社会開発、医療による所得の再分配を目的に、国内に留まらず、カンボジア・ラオス・ブータンで様々なプロジェクトに取り組んでいる。